「株式会社戦国」の会社定款作成①
投稿日:2019.06.18
6月23日の織田信長の誕生日に、名古屋の桶狭間(おけはざま)に拠点を構えた『株式会社戦国』
(代表取締役総大将 美崎栄一郎さん )
「会社定款」を“巻物”に書いてほしいという依頼を頂きました。
「定款」を巻物に書く!?
そのようなこと想像もしたことがありません。不安…
しかし、どのような作品が出来上がるか?
自分でも楽しみな気持ちもありましたので、快諾し挑戦です!
こちらが「株式会社戦国」の定款の原版
※実は文字数が多すぎてとても巻物に
書ききれそうになかったので、かなり項目や文字数を減らし、最小限に簡略化して頂きました。
お手数をおかけしました。
さあ本番スタート!
・・・と言いたい所ですが、実際は本番を書く状態にもっていくまでは何度かメールで打ち合わせをし、
書体・字の大きさ・行間・段落等を実際に書いてお見せしながら確認していきます。
何度か練習をして、いよいよ本番!!
品質の良い「和紙の巻紙」を使用します。
先の長い作業のスタート!
真っ白な巻物を見ていても、先が全く読めません…
・紙にまっすぐ字を書くこと
・段落を揃えること
・行間に統一感を持たせること
これらを特に注意しながら書いていきます。
全ては書きながら調整するという、まさにアナログ作業!
ここで一度休憩。
気持ちをリラックスさせることや、筆が墨で固まってきて伸びやかな線が書けなくなってくるため、筆先を洗い整えます。
少し書き進めて、また休憩。
この辺りからは、「失敗できない…、失敗したくない!」
という焦りとプレッシャーが出てきます(汗)
いよいよ終盤に入ってきました!
慌てず集中し、平常心を保つようとにかく気持ちを落ち着かせようとするのですが、
手のひらに変な汗が出はじめ、墨継ぎの際、小筆を落としそうになるのです…
もしここでミスをしたら、恐らく私は発狂してたと思います(笑)
そしていよいよ定款の最後。
総大将の美崎栄一郎さんの名前を書いて終了!
もちろんですが、はじめはこのような白紙の状態でした。
何度か休憩しながらも、このように無事に仕上げることができ、心よりホッとしています^_^;
しかし、ここで終わりではありません。
この巻紙を業者にもっていき、“巻物”に仕立てて頂きます。