毛筆書写検定1級の難関「隷書(れいしょ)」って何??
投稿日:2016.06.01
6月19日に開催される書写検定試験までひと月をきりました。
最高位の1級を受験される生徒さんもいらっしゃるのですが、とても頑張っています!
さて、毛筆の1級の試験の1つに、お手本をマネして書くという課題があります。
※お手本をマネして書くことを書道では、「臨書(りんしょ)」と言います
課題は「楷書」・「行書」・「草書」に加え、「隷書(れいしょ)」という独特の書体もあり
何が出題されるかは分かりません。。
※隷書についての細かい説明は割愛します
隷書は馴染みがない分、あまり習ったり練習をする機会もないので、書けない方も多いです。
ちなみに私も得意ではありませんが…
こちらの生徒さんは全く書いたことがないので、線の書き方の基礎から説明をしていきました。
隷書は書き始めが丸くなったり、大きな右払いがあるのが特徴。
また横線は右上がりではなく、“水平”に書きます。
筆さばきの練習をしていきました。
横線1本を書くのが、結構ムズカシイ…
↓隷書はこちらのような字です。
何度も何度も練習されます。 “頑張れ!”
私もその場で筆の動きを何度も見せながら説明していきます。
今回はとにかく線や払いなどの基礎練習を行ないました。
こちらは「子」ですが、隷書独特の書き方に大苦戦(汗)
しかし、こういった練習を繰り返すことで、技術は身に付いていくのです。
試験まで期間はそんなにありませんので、基礎ばかりゆっくり練習はできません・・・
とにかく色々な字を書きながら慣れていく。
実践あるのみ!
冒頭にも説明しましたが、
試験にこの隷書(れいしょ)が出題されるかどうかは分かりません。
しかし、こういった試験をきっかけにして今まで書いたことがない書体に挑戦して、覚えていくことはとても大切です!